【飛行機で耳が痛い!】現役CAが日本一わかりやすく原因を解説


「飛行機が降下すると耳が痛む!」
という方は多いと思います。

今回は、そんな方々に少しでも快適な空の旅をお楽しみ頂くために「耳が痛む理由」と「対処法」についてわかりやすく解説してみたいと思います。

耳の簡単なしくみ

耳の中は「外耳」「中耳」「内耳」という3ブロックに分かれています。

「耳管」は外の気圧と中耳の気圧をそろえる役割をしています。
この「耳管」は鼻の奥と繋がっています。外の気圧と中耳の気圧の差があると、普段は閉じている耳管を開いて圧力差を調整します。

「耳管」は「口蓋帆張筋」という筋肉を動かすこと開きます。この筋肉を動かす動作が、よく言われる「つばを飲む」「あくびをする」という行為なワケです。

気圧の簡単なしくみ

空港で買ったお菓子の袋が、上空でパンパンに膨らんでいたことはありませんか?その現象には「気圧」が関係しています。

耳でも同じことが起きています。
「耳管」は普段は閉じているので、「耳の中」と「お菓子の袋の中」は同じ状態になっています。

機内の気圧が変化すると、外の気圧と中耳と気圧に差が生じて、中耳の空気が膨張したり縮小したりします。この状態になると耳が詰まった感覚や痛みが生じます。

耳の不快を無くすためには、閉じている「耳管」を開いてあげる必要があります。この耳管を開ける行為が「つばを飲む」「あくびをする」「耳抜き」なのです。

飛行中の耳の変化

「上昇中」「巡航中」「降下中」で耳の中で何が起きているのかをご説明します。

上昇中

飛行機が離陸して上昇を開始すると、機内の気圧が低下していきます。すると圧力の差が生まれ、鼓膜が外側に引っ張られます。

巡航中

巡航中の機内は標高2000m(富士山の5合目)程度の気圧に保たれています。水平飛行になったあとで耳抜きをすれば、耳の違和感は無くなります。

降下中

着陸30分前くらいから飛行機は降下を開始します。降下すると機内の気圧が上昇していきます。すると外耳と内耳には圧力の差が生まれ、鼓膜が内側に引っ張られます。

降下中に耳が痛む理由

降下中の耳の痛みは「耳管が開かない」ことで起こります。

離陸中は耳の中の空気が外に出ようとしますので「耳管」が自然と開くことがあります。しかし降下中は自然に「耳管」が開かないので、つばを飲んだり、あくびをしたりして、自分で開けてあげる必要があります。

ところが降下中によく耳が痛む人は、何らかの理由で「耳管」が開きづらい状態になっている可能性があります。

「耳管」を開けられないので、降下していくにつれて外の気圧と内耳の気圧の差が大きくなり、痛みが生じてしまうのです。

以下は「耳管が開きにくい人」の特徴です。

年齢が幼い

子供は「耳管」が太く・短い状態です。大人と違って「耳管」の開閉機能も未成熟であるため、降下中にうまく「耳管」が開けないことがあります。

耳管が腫れている

・風邪(鼻水、喉の痛み)
・アレルギー性鼻炎
・副鼻腔炎
・鼻中隔彎曲症
・逆流性食道炎
など、様々な理由で口腔の粘膜が炎症を起こしてしまうと「耳管」が腫れてしまい、喉や口を動かしても「耳管」が開かないことがあります。

「耳の痛みの原因」は人によって異ります。痛みが酷い方は、まずは耳鼻科に掛かり、正しい原因を知ったうえで効果的な対処をされるのが良いかと思います。

痛みを消すには?

もし降下中に痛みが出てしまった時、痛みを消すためにやるべき事はただ1つ。

とにかく「耳管」を開けることです。

以下は「耳管」を開けるためのオーソドックスな方法です。

喉やアゴを動かす

「耳管」は「口蓋帆張筋」という筋肉を動かすこと開きます。「口蓋帆張筋」を動かすには「嚥下」「顎を動かす」動作が効果的です。

<嚥下>
・つばを飲み込む
・飴を舐める
・飲み物を飲む

<顎を動かす>
・口を大きく開ける
・あくびをする
・ガムを噛む

小さなお子様が耳の痛みを訴えている時は、この方法がオススメです(^^)

バルサルバ法

鼻と口を塞いだ状態で息を吐こうとすることで、口腔内の空気の圧力を高めて耳管を開ける方法です。

<方法>
①まず鼻をかむ
②鼻をつまみ、口を閉じる
③息を耳のほうへ優しく送り込む
④耳に空気が入ったらツバを飲みこむ

最初に鼻をかむ理由は、鼻水が鼻の中にある状態でバルサルバ法を行うと、細菌が「耳管」を通じて中耳に入り込んでしまい、中耳炎の原因になる可能性があるからです。

最後にツバを飲む理由は、耳に送りこみすぎた空気を外へ逃がすためです。

この方法は耳に負荷がかかるのでやりすぎに注意です。耳に違和感があれば、無理に行わないようにしましょう。

フレンツェル法

鼻をつまんで塞いだ状態で舌の奥を上に持ち上げることで、耳管を開ける方法です。

トインビー法

鼻をつまんで塞いだ状態でツバを飲み込むことで、口腔内の空気の圧力を高めて耳管を開ける方法です。

耳鼻科を受診する

「耳管狭窄症」という、何らかの理由で耳管が開かなくなる病気もあります。生まれつきの体質もあるかと思いますので、よく航空機を利用する方で痛みが続いたりする場合は、無理をせずに耳鼻科を受診するとよいかと思います。

最後に

いかがでしたでしょうか。

気圧による耳の痛みには明確な原因があります。原因を正しく知れば、効果的な対処法が見えてくるはずです。

上記の対処法はパイロットやCAと同じように常に気圧差の中にいるダイバーの方々も活用している方法です。

皆様が少しでも、空の旅を楽しんで頂けたなら心から幸いです(^^)





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