「客室乗務員になる!」が目標の人は、CAになった時点で目標を喪失してしまい、モチベーション・ダウンしてしまう。
たくさんの空の先輩方が、異口同音に仰っていることです。私もこれは事実であると感じています。
採用面接での頻出質問、
「5年後、どんなCAになっていたいですか?」
の質問に対し、その場しのぎ用の答えしか用意できない(しようとしない)人は「願望が不明瞭」であることから、モチベーション・ダウン予備軍である可能性があります。
「CAになる!」というのは「結婚する!」のと同じで、ゴールではなくスタートです。「CAになったから、もう私は幸せになれる」という考えは、本質的ではありません。「会社が私を幸せにしてくれる」「もし私が不幸になったら会社の責任」だという受動的な考え方では、おそらく幸せなCAライフは送れないと思います。
CAになった時点で目標を喪失してしまいモチベーション・ダウンしている人は、無目的・無目標で飛んでいる人が多いです。こういう人は1人立ちして数ヶ月経ち、ある程度仕事を覚えていくと、徐々に仕事を慣れでこなすようになる傾向があります。自身の能力開発やチャレンジをせず、現状維持な日々になっていきます。
そのような飛び方をしている人はエネルギーが弱く、お客様へのサービス技術やコミュニケーション・スキルなども磨かれませんので、お客様やクルーの気持ちを満たすことができず、他者からの「ありがとう」を頂きにくくなります。「感情の返報性」という原理原則を学べば、その理由が分かるかと思います。
「ありがとう」を頂けなくなってくると、フライトの中で自分自身の「承認の欲求」や「貢献の欲求」が満たされなくなります。フライトがつまらなくなってくるのです。
フライトはつまらない。自分が飛ぶ価値を見出せない。そのうえ機内の人間関係は難しく、理不尽な先輩や旅客もおり、過酷な勤務パターンで身体的にもキツい…。
こうなってくると、人が生まれつき備えている欲求が満たされなくなり、フライトの中で「苦痛感情(怒り・悲しみなどのネガティブな感情)」を感じる機会が増えていきます。
人は、苦痛を避け、快適な感情を求める本能があります。苦痛を避け、快適を求めた結果「退職する」という選択に行きつく。こういうメカニズムは確かに存在します。
CAとして空を飛ぶことに価値を見出している人は、「自分がどうなりたいか」という願望が明確であり、フライトすることが願望成就に繋がっていると考えています。フライトを自己実現の舞台であると捉えているのです。
そういう方は目標達成のための能力開発を行うため、サービスやコミュニケーションなどの技術・知識が磨かれ、お客様やクルーにたくさんの価値を提供する事ができるようになり、多くの方からの「ありがとう」を頂けるようになってきます。そうなると「承認の欲求」や「貢献の欲求」も自然と満たされ、フライトの中で「快適感情(楽しい・嬉しいなどのポジティブな感情)」を感じる機会が増えていきます。
そういう人が、幸せなCAライフを実現していくのだと思います。
CA内定後にモチベーションが下がる人と、下がらない人の違いとは、
願望を明確であるかどうか
です。
私は本当はどんなCAになりたいか?
私は本当はどんな女性になりたいか?
私は本当はどんな人になりたいか?
私が本当に求める理想の人生とは?
願望、つまり自分が何を求めているのかを明確にする。そして「その願望を実現する上で、このフライトでなにか出来ることはないか?」を考える。
これが飛び続ける上で、とても大切なことなのだと思います!
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