「お前が、私を怒らせた」から解放される、怒っていても自分をしっかりコントロールする方法


通勤ラッシュ時に電車が遅延すると、たまに駅員さんを大声で怒鳴りつけて怒りをぶつけている方を目にします。同じ交通機関に勤める者として、なんともやりれない場面です。

このような場面に限らず、相手に対して不平・不満・怒りを感じている人は、こんな考え方を持っている時があります。

「相手が、私を怒らせた」
「相手が、私を怒鳴らせている」
「私が不幸なのは、相手のせい」

この考え方の裏には、このような考えがあります。

「だから、私は悪くない」
「悪いのは、相手である」
「私は正しい。相手は間違っている」

人間関係を悪化させる致命的要因は「他者との違いを、間違いだと捉えること」です。これについては、過去に詳しく書きました。

 

この考え方は持っている人は「それが当然である」「人間とはこういうものである」という価値観を持っていることと思います。価値観は人それぞれであり、そこに善悪や正否はありません。

私は、心理学を学び実践してきたことで確信している事があります。それは、「感情」はコントロールしづらいが、「思考(頭の使い方)」「行為(体の使い方)」はいつでも自由にコントロールできるということです。

怒りを感じるのは仕方がありませんが、その怒りに任せて相手を怒鳴る、批判する、脅すなどする「行為」は、相手がそうさせたのではなく、自分が自ら選んだ行動であると考えます。その人は、怒鳴りたくて怒鳴っているのです

なぜ人は怒り任せに怒鳴るのか?

人は、自分が求めている願望と現実にギャップが生じたときに「苦痛感情(怒り、悲しみ、不安などのネガティブな感情)」が湧きます。人には苦痛を避け、快適を求める本能があります。結果、自身の苦痛感情を解消し、自分の気持ちを少しでも満たして快適な感情を得るための最善の方法として「駅員を怒鳴る」という行動を選択するのです。

その方法が本人にとって最善であり、逆に言うとその方法しか自分を満たす方法を知らないのです。

しかし、その「最善の行為」が「効果的かどうか」は別問題です。相手を怒りまかせに怒鳴りつけ批判する行為は、人間関係に大きく悪影響を及ぼします。感情の返報性の法則によって相手からも怒りを買い、人間関係は益々悪化するでしょう。気分の良い人間関係の実現には決して効果的でないはずです。

相手の行動はコントロールできません。電車のダイヤも、飛行機の遅延も、天気も、採用面接の結果も、組織や会社の方針も、コントロールできません。人間が唯一、自由にコントロールできるのは自分自身の「思考」と「行為」だけです。

どんな感情が湧いていている時でも、「行為」「思考」はコントロールできる。これはアンガー・マネジメントにも通ずる考え方です。

接客のプロを目指すからには、たとえ怒りが湧いていても、表情・仕草・所作・言動などの「行為」や、「今、本当にすべき事はなにか?」といった「思考」はしっかりコントロールしたいものです。

なぜ怒りを律さなければいけないの?

「なぜムカつく相手のために、自分をコントロールしなければならないの?」「相手をいい気にさせるようで気分が悪い」そう思う方もいるかもしれません。

怒りを律しようとするのも、しないのも、本人の自由です。そこに正否はありません。

考えるべきは、「怒り任せに相手を怒鳴る行動」と「怒りを感じつつも自分を律して理性的に行動すること」どちらを選択したほうが、あなたの理想とする人生を実現する上で効果があるか?です。

そう考えた時に「自分を律した行動を選択するほうが効果的だ」と思えたなら、ぜひこの考え方を意識してみてください。

怒りを感じたとき、自分に問いかけます。

「自分が、
本当に求めていることはなにか?」

そして自分が求めているものを実現するうえで、最も効果的だと思える「思考」「行為」を考え、選択し、実行してみましょう!

その場では忍耐が必要だったとしても、未来の自分に「過去の私、よくやった!」とハイタッチしてもらえるような、より良い未来に繋がる「行為」を選択していきましょう(^^)

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