春一番が吹くと成田空港でゴーアラウンドが多発する理由とは?


まだまだ寒い日が続きますが、もうしばらくすると暖かな春の風が吹き始めます。寒いのが苦手な方は、今から待ち遠しいのではないでしょうか(^^)

さて、春の訪れを告げる強く暖かな南寄りの強風「春一番」が吹くと、成田空港ではゴーアラウンド(着陸やり直し)をする飛行機が多発します。ニュースでもよく報道されますね。

ですが、羽田空港ではこのようなニュースはあまりありません。成田と羽田。おなじ関東地方にある空港なのに、なぜこのように違うのでしょうか?

今回は春一番が吹くと成田空港でゴーアラウンドが多発する理由を書いてみたいと思います!

成田と羽田の違いとは

成田空港で、南寄り(特に南西から)の強風が吹いた時にゴーアラウンドが多発する大きな理由は、羽田と成田の滑走路の違いにあります。

まず飛行機は風上に向かって離着陸するのが理想的です。飛行機の特性上、頭から風を受けながら飛ぶことで姿勢が安定するのです。なので空港は、その時の風向きによって滑走路の使う方向を変えながら、常に飛行機が向かい風の状態で離着陸できるよう対応しています。

最初に、羽田空港の滑走路を見てみましょう。

羽田空港は南北に伸びるA滑走路(3300m)・B滑走路(3000m)と、東西に伸びるB・D滑走路(2500m)を2本、合計4本の滑走路を運用しています。

東西南北に伸びる滑走路を持っているので、どの方向から風が吹いても、滑走路を使用する方向を帰る事で、基本的には向かい風の状態で離着陸ができます。

当然、春一番のように強い南西寄り風が吹いても、Rwy22/23を運用することで向かい風に近い状態で着陸できます。

次に、成田空港の滑走路を見てみましょう。

成田空港は南北に伸びるA滑走路(4000m)・B滑走路(2500m)2本を運用しています。羽田空港との大きな違いは、東西に伸びる滑走路が無いことです。

この状態で南西寄りの強風が吹いた場合、飛行機に対してモロに横風の状態になってしまいます。これが成田でゴーアラウンドが多発する理由です。

飛行機が横風が苦手です。風によって機体があおられ、姿勢が崩れてしまいます。航空会社は飛行機の機種ごとに「横から何ノット以上の風を受けている場合は着陸しない」という安全のための制限も設けています。

着陸時に機体の姿勢が崩れ、パイロットが安全な着陸に支障がでると判断した場合、ゴーアラウンドになってしまうのです。

羽田には横風用のB・D滑走路があるので、同じ関東にある空港でも「成田には降りられないが、羽田には降りられる」という現象が生まれるのです。

これは実際に羽田にダイバートしてきた飛行機の写真です。いずれも羽田空港には就航していないエアラインです(^^)

エアアジア・ジャパン

日本貨物航空

アリタリア・イタリア航空

成田空港のゴーアラウンドは、その滑走路に理由があったのです(^^)

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