着陸直後の轟音!旅客機が装備する「3つのブレーキ」を学ぼう


旅客機に乗られた方は、飛行機が着陸した直後にゴゴォ~~~ッ!という轟音が機内に響くのを聞いたことがあるかと思います。お子様は驚くかもしれません(^^)

この轟音は飛行機のブレーキシステムによるものです。

飛行機が着陸する時の速度は機種や状況によって変わりますが、大体時速200km近い速度で着陸しています。滑走路の長さは限られているので、止まりきれないと滑走路を飛び出してオーバーランしてしまいます。接地した直後にブレーキをかけて、時速約200kmの加速度を持った数百トンの巨大な機体を確実に減速させなければいけません。

そのため飛行機には様々なブレーキが装備されています。この轟音もその1つです。

今回はこの「着陸直後の轟音」について学んでみたいと思います!

飛行機を減速させる「3つの装置」

着陸したとき、飛行機は下記の3種類のブレーキを使って減速しています。

<車輪のブレーキ>
減速に最も効果を発揮しているのは車輪のブレーキです。上記の通り、時速約200kmの加速度を持った数百トンの巨大な機体を制動する強力なブレーキが装備されています。アンチスキッド・システムや冷却システムなど、強力な制動力を維持するための様々な機能を備えています。

また「オートブレーキ」という自動制動装置が装備されており、上空でセットしておけば接地後に自動的に車輪ブレーキが作動します。数段階の減速度を選択することができるので、パイロットが状況に合わせて最適な減速度を設定しています。

<スポイラー>
着陸時に窓側に座っていた方は、接地した瞬間に主翼から板のようなものが立ち上がる場面を見たことがあるかと思います。その板は「スポイラー」という装置です。スポイラーはその名のとおり、飛行機が飛ぶための力「揚力」を減殺(スポイル)させる装置です。日本語では「制動板」といいます。

飛行機の揚力は、空気が主翼の翼面に沿って流れることで発生します。スポイラーを作動させて翼面を流れる空気の流れを意図的に乱すことで、飛行機が飛ぼうとする力(揚力)を減らし、上記の車輪ブレーキの効果を高めているのです。

またこのスポイラー自体が空気抵抗となって減速を補助する効果もあります。

<リバース・スラスト・システム>
これが轟音の正体です!

リバース・スラスト・システムは「逆噴射装置」といいます。言葉の通りエンジンを逆噴射させて機体を減速させるシステムです。この轟音は逆噴射を行っている時の音なのです。

逆噴射を行っている時、エンジンは下記のような形状になっています。

逆噴射装置作動中のエンジンの構造に関しては、Twitterで素晴らしい動画を投稿されている方がいらっしゃいました。エンジン内のバイパスが閉鎖され、ファンから流入した推力が前方に噴射されるような形になっています。

これが旅客機のブレーキシステムです!
滑走路の短い空港では、短い距離で確実に減速するため、ブレーキの圧力も強くなります。シートベルトはしっかり締めましょうね!

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