成田空港の強風!風が強い日に発生する「レアな運航」とは?


先日の成田空港は南西の方向から強い風が吹いていました。

成田空港は2本の南北に延びる滑走路を運用しています。飛行機は風上に向かって離着陸するのが理想的ですので、風向きによって滑走路の使う方向を変えながら運用しています。

ところがここで西寄りの風が吹くと飛行機にとって横風の状態となってしまい、運航に影響が出てしまうのです。空港が今回の強風のような悪天候に見舞われたとき、少しレアな運航が発生する場合があります。

今回はそのうち2つを紹介します!

ゴーアラウンド

着陸進入中に大きく風にあおられ、着陸の安全に支障がでるとパイロットが判断した場合は、着陸を取りやめて再度上昇する「着陸復航 / ゴーアラウンド(Go-around)」をするときもあります。

先日も多くの飛行機がゴーアラウンドをしていました。ゴーアラウンドした飛行機は航空管制官の指示にしたがって、所定の飛行コースに誘導され、再進入の順番待ちや、天候回復を待ったりすることになります。空にも、目には見えない「飛行機の待機所」があるのです。

ゴーアラウンドは通常の運航ですので、ご安心ください(^^)

ダイバート

先日の強風時、着陸機の中には成田への着陸を断念し、羽田空港やセントレアに「目的地変更 / ダイバート(Divert)」をした飛行機もいました。

成田空港は国内で最も国際線の離発着が多い国際空港です。パリやワシントンなど、欧米から10時間以上かけて飛んでくる飛行機もいます。そんな飛行機は残燃料にあまり余裕がありませんので、上空で成田の天候の回復をのんびり待っていたら燃料が少なくなってしまいます。

燃料による飛行可能時間とは、機内いる人間の上空における生存可能時間です。

残燃料微量になるリスクを避けるため、より確実に着陸できる空港へと目的地を変えることがあるのです。特にボーイング777やエアバス380などの大型機は着陸できる空港にも制限があるので、パイロットの決断もよりシビアになります。

旅客機が飛行する場合、何らかの理由で目的地に降りられなかった場合に向かう「代替空港」が設定されています。僕らは「オルタネート」と呼んでいます。

ちなみに成田空港行きの便がダイバートして羽田空港に降りる時がありますが、羽田に降りたからといってそこで飛行機を降りて家に帰れるわけではありません。特に国際線の場合は入国審査、検疫、税関などの手続きがありますので、航空会社や国土交通省当局の指示により再び同じ飛行機に乗ってしっかり成田に帰ることもあります。「羽田のほうが家に近いのに!」という方もいるでしょうが、ご了承頂くしかありません(^^;)

以上です!
すでにこの貴重な体験をされた方もいらっしゃることと思います。

まとめ。なぜこのような運航をするの?

飛行機が上記のような運航をする最も大きな理由は安全のためです。

一度離陸したら、いかなる状事があってもお客様を無事に地上に返す。これが機上で働くものたちの使命です。そのためにはお客様の快適性を損なうことになったとしても、時にこのような決断をすることもあるのです。

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