飛行機の世代交代。4発機から双発機の時代へ


2016年4日、ソウルからサイパンに向かっていたチェジュ航空機(ボーイング737-800型機)が、エンジントラブルで小笠原諸島の硫黄島に緊急着陸したことがニュースになっていました。

https://www.sankei.com/affairs/news/160304/afr1603040031-n1.html

ボーイング747のようにエンジンを4基も装備している飛行機ならエンジンが1基不作動になったところでそれほど問題はないのですが、今回の緊急着陸でトラブルを起こしたボーイング737のような2基のエンジンで飛んでいる双発機の場合そうはいきません。そのため双発機には、長距離運航に対して3・4発機よりも厳しい制限が定められています。

実は双発旅客機には「エンジンが1基故障した際、片方のエンジンのみで60分以内に緊急着陸できる空港がある航路しか飛行できない」というルールがあります。双発機は、もし飛行中にエンジンが1基停止したら60分以内に降りられる空港を常に確保しながら飛んでいるのです。

でも、当然これでは空港が少ない大洋上や北極圏などの長距離便は運航できません。なので以前はそのような路線はボーイング747やDC10のような3・4発機が活躍していました。ところが徐々に飛行機やジェットエンジンの性能向上により安全性・信頼性が高まったことを受け、機体及びエンジンの信頼性が高いことを条件に、制限時間である60分を120分以上に延長して飛行できる方式が新たに定められました。

この方式のことを「ETOPS / イートップス」といいます。
国土交通省は「双発機による長距離進出運航」と呼んでいますね。

たとえば、ボーイング777-200は「ETOPS-180」を取得しています。「ETOPS-180」とはどういう意味かというと「エンジンが1基故障した際、片方のエンジンのみで180分以内に緊急着陸できる空港がある航路のみ飛行可能」ということです。「180」というのは片肺飛行状態になった際の着陸までの制限時間ってワケですね。これなら下の図のように、より幅広い路線を効率的に飛ぶことができますよね(^^)

初めてETOPSが認定されたボーイング767は「ETOPS-120」でしたが、やがて特定のエンジンを装備したボーイング777-300が「ETOPS-207」を取得し、近年ではこんなニュースこんなニュースまで!

これから先も双発機はどんどん活躍していくでしょうね!

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