飛行機でお酒を飲むと酔いやすい?


数年前に乗ったエアカナダの羽田⇔トロント便。お楽しみのミールサービスのあとにはドリンクサービスがあるのですが、隣に座っていたおじさんが赤ワインをいい感じで楽しんでいらっしゃいました(^^)

機内でお酒を飲むと、酔いが回りやすく、醒めにくくなります。これは搭載しているお酒の度数が高いワケではなく、飛行機の機内という特殊な環境が人体に影響を与えているからです。今回は飛行機でお酒を飲むと、どんなことになるか調べてみたいと思います!

旅客機が飛行する高度約10000m。気圧はわずか「0.2気圧」、地上の1/5まで下がります。そんな高高度を飛ぶ旅客機の機内は、与圧装置によって「0.8気圧」に保たれています。標高約2000m(富士山の五合目あたり)ほどの空気の密度です。海水面の標準気圧「1.0気圧」よりも空気が薄くなっていますので、脳は酸素を補う為に無意識に呼吸回数を増やしています。また、機内は与圧されているため湿度が低く乾燥しており、現在の飛行機の湿度は10~20%ほどです。(新型のボーイング787が25%程度)

そのような環境でお酒を飲むと、人体にどんな事が起こるのでしょう?

呼吸回数が増加し、そして低湿度により体内の水分が奪われることで、脱水の作用が助長されています。結果的にアルコールの吸収率が促進されます。

気圧が低い環境では心拍数が増加し、末梢血管が拡張して血液循環が良くなり血流が早まりますので、結果的に酔いが回るのが早くなります。

アルコールを分解する肝臓も酸素濃度が低下することで「酵素」の働きが弱まりますので、アルコールの分解速度が遅くなります。分解に時間がかかってしまいますので結果的に酔いが醒めにくくなります。

これが酔いが回りやすく、醒めにくくなる現象の正体です!

時たま機内で酔っ払って暴れまわる困った乗客がいますが、機内であまり飲みすぎるのは止めた方がよいかもしれません。アルコールの利尿作用による血中の水分低下はエコノミークラス症候群のリスク増加を招く恐れもあります。お酒が弱い人は機内では無理をしないほうが無難ですね(^^)

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