飛行機のトイレってどうなってるの?


先日、お母さんと小さな女の子の家族連れが飛行機のトイレを利用していました。お子様がトイレに入りお母さんが外で待っていると、急に女の子がワ~ッと泣きながらトイレから慌てて出てきました!何事かと思い伺ってみると「トイレを流す音が大きくてビックリしてしまった」との事でした。

ジェット旅客機で初めてトイレを使った方は、少し驚くかもしれません。用を足して洗浄ボタンを押すと、一瞬間をおいてから「シュゴゴ~ッ!!」とスゴイ音を立てて流れていきますからね(^^)

以前「飛行機の与圧」について触れましたが、それとも少し関係があります。飛行機のトイレは「気圧差」という飛行機ならではの特性を活かした独特なシステムになっていたのです!

与圧システムについてはこちらをお読みください。

飛行機のトイレには大きく分けて2つのタイプがあり、最近の飛行機では主に「バキューム式」という仕様が採用されています。各トイレから流された汚物が機内のパイプを通って機体後部にある「ウェストタンク」という汚物用のタンクにまとめられる仕組みです。問題は、どうやって汚物をウェストタンクに流し込んでいるのか?搭載する水には限りがある飛行機では贅沢に水を使うわけにはいきませんし、機体の形状上パイプに傾斜をつけることもできません。そこで空気が持つ「高いほうから低いほうに流れる」という性質が利用されています!

バキューム式トイレでは、トイレとウェストタンクをつなぐパイプが機体の外へと通じています。機内にあるトイレは前回の記事にもあるように与圧されていますので0.8気圧ありますが、機外へと通じているタンク側の気圧は0.2気圧しかありません。トイレとタンクには気圧差があるワケですね。

洗浄スイッチを押すとトイレとパイプを遮断しているバルブ(弁)が開きます。そうなると「高いほうから低いほうに流れる」という空気の性質によって、トイレの汚物は少量の水とともにタンクに一気に吸い込まれていきます。あのスゴイ音は減圧時に生じている音なのですね。そして吸い込まれた空気はそのまま機外へと放出され、汚物だけがウェストタンクへとたまっていくワケです!

ちなみに気圧差がない地上や低空(高度3000m以下)にいる時は「バキュームブロア」という掃除機のような装置を使ってタンク内に人工的に真空状態を作り出して気圧差を生み出しています。

このシステムは搭載する水に限りがある飛行機に向いている上、洗浄時に汚物と一緒に空気も吸い込むので臭いが残らないという素晴らしい特典があります!快適な機内環境は、空という自然環境を最大限に活用して実現しているんですね!飛行機って面白いですね~(^^)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です