手荷物の制限の隠れた理由「飛行機の90秒ルール」とは


海外旅行などでロングフライトをする時は、機内に持ち込む手荷物などに少し難儀するのではないでしょうか(^^)危険物の持ち込みはもちろん、荷物のサイズや重さまで細かく決められていますからね。液体や鋭利な刃物など危険物や凶器になり得る物の持込が制限されるのは安全上当然なのですが、荷物のサイズまで制限されるのはなぜなのでしょう?

この制限はオーバーヘッド・ストウェッジ(頭上の荷物入れ)の容量や機体重量などを考慮してのものですが、実は飛行機の安全運航において大変重要となる「90秒ルール」というルールにも大きく関係しています。

旅客機や貨物機は「非常ドアの半分以下だけを使って”90秒以内”に全員が脱出できる」よう設計するよう義務付けられています。大型機になるほど非常ドアがたくさんついているのはそのためです。

なぜ90秒なのか?
大規模な航空事故が発生すると、高確率で火災が発生します。火災が進行すると機内に「フラッシュ・オーバー現象」が発生し、人間の頭の高さで100℃以上の高温に達する可能性があります。そのフラッシュ・オーバー現象が発生するケースが多いのが火災発生から120~190秒後と言われているからです。

さて、ここでもし、乗客が手荷物を持ち込みすぎて頭上の荷物入れや座席の下に荷物を収めきれず、通路などに荷物がはみ出していたらどうでしょう?電車のように足元や膝の上に荷物を置いていたら?

90秒以内の脱出に支障がでる可能性があります。また、正しい衝撃防止姿勢をとりづらくなります。つまり手荷物の過剰な持込は、結果的に事故発生時の乗客の負傷・死亡率の増加に繋がってしまう可能性があるのです。だから航空会社は「うるさい!」と言われながらもこの辺を細かく指定してくるのですね。お客様の命に関わることですからね。

この手荷物の大きさ制限もそうですが、飛行機にはよく窮屈に感じるルールがあります。でも大抵の場合、それらは結果的に乗客の安全に繋がってくる事が多いのです。

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