【飛行機トリビア】「ひざの裏の手荷物」はなぜいけない?


フライト中、離着陸前にCAさんが客室の安全点検を行います。その時お客様が”ひざの裏側”に荷物などを置いていると、前の座席の下に収納するよう案内する時があります。実際に体験された方は「なぜ?」と疑問に思ったことはありませんか?ちゃんと足で固定しているから飛行機が揺れても大丈夫だし、衝撃防止姿勢も正しくとれますよね。でも実は、これにもちゃんと理由があるんです!

キャビンのシートの下には、とても大事な備品が装備されているんです。セーフティ・デモや安全のしおりをしっかり見てる方はご存知ですよね!そう「救命胴衣」です!万が一、離着陸時に深刻な事故が発生して事前の準備なく水上への緊急脱出が行われた場合、乗客は自分で救命胴衣を取り出して着用する必要があります。この時にもし、ひざの裏に荷物などを置いていると救命胴衣の取出しがスムーズに行えず、迅速な脱出ができなくなる恐れがあるのです。もちろん、その荷物につまずいて転倒しまうなどのリスクもあります。

「荷物をどかせばすぐ取れるじゃん」と思われる方もいらっしゃるでしょうが、実際に緊急事態に陥り、極度の緊張状態になると人間はシートベルトの外し方すらわからなくなってしまうのです。事前準備の出来ないまま緊急着水をするという一刻を争うような状況になった場合、足の裏に手荷物があるせいで救命胴衣を上手く取り出せない可能性は十分に考えられるのです。

 

LCCなどの低運賃エアラインは機内の座席間隔を狭くして座席数を増やしているため、FSCが運用している大型機に比べて救命胴衣が取出しにくい状況になっているので、より厳しく手荷物をチェックする会社もあります。皆様も飛行機を利用する際は、自分自身や共に搭乗している人達の安全のためにも、離着陸時は手荷物は前の座席の下にしっかり収納しましょうね!

ちなみに、飛行機の機種によっては前の座席の下にも収納できず、頭上のオーバーヘッド・ストウェッジに荷物を全て収納するよう案内されることもあります。コレは翼上非常口に当たる座席などで、緊急脱出の経路となる座席の場合、脱出の妨げとなる可能性があるため足もとに手荷物を置けないのです。

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