コミュニケーションの「目的」とは?
「なんで、○○してと言ったのにやっていないの!」
「どうして、言ったことと違う事をやっているんだ!」
「なんで、言ったことが出来てないんだ!」
こんな会話を聞いたことありませんか?
自分は相手に「○○をしてね」を伝えたけど、相手が自分の望んだ行動をしてくれなかった。
私の職場である空の世界はもちろん、親→子供、教師→生徒、妻→夫、上司→部下などなど、職場や家族のコミュニケーションでも多く目にする場面かと思います。
このミス・コミュニケーションの原因を考えたとき、
「相手の理解度が低いのが悪い!」
「相手が悪い!私は悪くない!」
と捉える方がいます。
捉え方自体に正しい・間違いはありません。考えるべきは「その捉え方は、あなたが望む人間関係作りに効果があるかどうか」です。
ここで今一度考えてみましょう。
あなたは「なぜ」相手に話しかけたのでしょうか?
あなたのコミュニケーションの「目的」はなんだったでしょうか?
・相手に行動して欲しかった
・相手に情報を伝えたかった
・相手との関係性を高めたかった
色々な目的があると思いますが、その全てに共通する「目的」があるとすれば、それは「自分が思っている事を、相手に伝えたかった」のではないでしょうか?
コミュニケーションはキャッチボール!
コミュニケーションは「キャッチボール」で例えるとわかりやすいです。
ボールを投げるのはもちろん自分でキャッチするのは相手です。ここで重要なのは、相手にボールを投げただけで満足し、相手がキャッチしたか確認する事です。
この確認をせず「伝えた」だけで「伝わった」と思っているとき、ミス・コミュニケーションは起きやすいのです。
相手に「伝えた」ことが正しく「伝わっていなかった」とき、それは自分が相手がキャッチできないようなボールを投げてしまっている可能性があります。

相手にボールを投げたとしても、相手のキャッチャーミットの大きさ、相手のキャッチの技量、キャッチへの意欲、つまり「理解力」は人によって違います。
例えば上司と部下の関係性の場合、技量や経験値が高く理解力が高い部下には「○○よろしくね」と伝えるだけで、正しく伝わるかもしれません。
しかし経験が浅かったり、知識が不足していたり、緊張しているような人に同じ伝え方をしても「え?どういうこと?」と伝わらない可能性があります。
そんな部下へは「○○へ行って、××が△△になっていることを確認して、□□までに私に連絡してね」と正確に丁寧に伝える必要があるかもしれません。
自分が相手に情報を正しく伝えたいのであれば、相手に合わせたボールの投げ方をしてあげることが大切です。
そして相手に情報が「伝わった」ことはどうすればわかるか?
答えはシンプル。相手の行動の変化を見ればわかります。
情報を伝えた事で相手の行動に変化が起きたなら、相手に伝わっています。そして、正しく伝わったかどうかも行動を見れば明らかです。もし正しく伝わっていなかった場合、それはあなたのボールを投げる技術、つまり「伝達力」に改善点があったと考えましょう。
①自分がボールを投げる。(情報を伝える)
②相手がボールをキャッチする。(情報が伝わる)
③相手がボールを投げ返す。(行動が変化する)
④自分がボールをキャッチする。(それを確認する)
この一連の工程を経て、初めて「コミュニケーション」は完了します!
この仕組みを意識して人と関わると、コミュニケーションがとっても楽しくなりますよ!
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